ストーリー

 メジャー・アイドルを目指すアイ。移動中のマネジャーの車の助手席で、アイはぼ んやり外の風景を眺めながら、口笛を吹いている。それは、かつて親友だった広美が アイのためにと作ってくれた曲『夢なら醒めて』だった。  一方、フリーターのさえない男、利彦はアイドル予備軍・浅香アイに夢中だ。 今日 も壁に貼られたアイちゃんのポスターに両手を合わせて拝む事から1日が始まる。  とあるスタジオでは、カメラマンの前で、水着のアイがポーズをとる。挑発的なポー ズに加えて”相撲のシコ”まで要求するカメラマンにマネージャーの誠は、NGを出し 衝突する。アイに賭ける誠は、不本意な仕事ならしない方がいいとスタジオを去る。  ある日、コンビニへ宅配便を持ち込むアイは、偶然バイトの利彦と言葉を交わす。 利彦は、アイちゃんの事なら出身地から父の職業、歯の矯正に通った歯医者まで知ら ない事はないと告げる。アイは驚き以上に、この都会で自分の事を知っているという 熱烈なファンの利彦に親近感を覚えていく。
 ある朝、シャワーを浴びる利彦のカラダからたくさんの体毛が排水溝にと流れて行 く。カラダも何だか、丸みをおび出してきた利彦に、コンビニの店長は、もち肌だな、 女の子みたいだよ、とからかう始末。利彦は、少しづつ自分のカラダに異変を感じ戸 惑い始める。
 数日後、アイはCMの撮影と同時に『夢なら醒めて』で歌手デビューが決定、撮影に レッスンにと眠れない日々が待っていると告げられる。アイは、この胸のときめきを 一番に利彦に知らせたいと、コンビニへと駆け込む。初めての深夜の公園でのデート。
今度、コマーシャル・デビューそして歌手としてもデビューが決まった事を嬉しそう に話し出すアイに、まさか親友の広美の曲でデビュー?と聞く利彦。アイは、自殺し た広美の事まで知っている利彦に驚きを隠せないが・・・。「あなたがストーカーだっ たとしても、私、嬉しい」「僕はストーカーなんかじゃない」「じゃ何なの?」「僕 はあなたを生きている」・・・そして、利彦はアイの住んでいた部屋の描写、行動を 克明に語り始めるが・・・。
 その後、アイは『夢なら醒めて』の録音撮り、CMの撮影と忙しい日々を送っている。
そんな中、日増しに利彦のカラダに異変がおこり、体毛が抜け落ち、利彦のカラダが・ ・・愛する人の身体を人生を奪うこと。それは<究極の愛>のカタチ・・・。