イースタンフィールズ / Eastern Fields

首都ポートモレスビーの西南西約170Km、クルーズでしか潜れない貴重なダイビングエリアで、 手つかずのすばらしいリーフが広がります。ここはコーラルシーの深海から直立した 山の手線の内側程度の巨大なサイズの環礁で周囲にはいくつもチャネルがあります。 いくつかの岩礁が見えるほかは、周辺には島影一つない完全なオーシャンダイビングとなります。 ただ、アンカリングは環礁の中に入るので休息についてはあまり心配ありません。 11月から5月までは海況も安定しており快適なクルーズですが、東南からの貿易風が強く吹く、 北半球が真夏のシーズンにはクルーズはありません。 ポイントは無数にありますがポートモレスビー側の北東の部分が開拓され多くはこのエリアを 潜ります。水温はマダン等北部より若干低めですが大体27℃以上はあります。 透明度は50mを超えることが多く、サンゴと小魚に覆われたリーフエッジからウォールの下を眺めるのはとてもエキサイティングです。 サイクロンやコーラルブリーチングの被害もなく、原始のままの水中景観 が保たれています。素晴らしい生命力に満ちたソフトコーラルやハードコーラルと、回遊魚が繰り広げる 躍動的な眺めのコントラストは特筆に価します。ボロカサゴやセミエビ、ハダカハオコゼ、ヨウジウオなど エキゾチックな小さな生き物も豊富で、マクロ派ダイバーをも楽しませてくれます。
■コーラルシーのリーフ群へ
主なポイント
@EASTERN PASSAGE
イースタンフィールズの北東側のチャネルにある、白砂の明るいパッセージで、すぐとなりには小さめなパッセージ FALSE PASSAGE があります。パッセージの間の砂地にはシーファンとともに無数のガーデンイールが生息し 両側のウォールにはジャイアントスィートリップスやヒメジ、ハナムロ、ウメイオモドキ が見られます。パッセージの外洋側にはツバメウオがよく群れています。朝にはリーフトップの砂地にバッファローフィッシュの群れが休んでいる姿がよく見られます。大きなマーブルレイやナースシャークも見られます。
このパッセージの東側にもFALSE PASSAGE という小さめなパスがありますがワンタンクで周回可能です。
ACARL'S ULTIMATE
世界中のクルーズ船に乗り、世界中の海をクルーズ船に乗り撮り続けてきた水中写真家カール・ラースラーが1993年9月のイースタンフィールズ初の商業航海で、このポイントに魅了され、水面休息をほとんど取ることなく、潜り続けた伝説的な究極のポイントです。 環礁の入り口にあたる大きなパッセージの中に位置するソーセージ型のリーフでシーファン、ゴーゴニアン、ブラックツリーコーラル、ウミトサカ、テーブルコーラル、エダサンゴ等のサンゴにびっしり覆われています。コーナーにはイソマグロやバラクーダ、ギンガメアジの群れがたむろしています。無数のハナゴイもサンゴの周りに生息しているので、群れのシーンを捉えるのはどうしてもハナゴイの影になりがちです。 コーナーは外洋からの海流が直接あたるため、流れが速く、ダイバーはドリフトを強いられます。回遊魚の群れの中に長く留まりたいなら、サンゴのない岩などにつかまっていたいのですが、どこもかしこもサンゴに覆われているため、長時間コーナーで写真をとるためには脚力が必要となります。 コーナーにはグレイリーフシャーク、シルバーチップシャーク、カメ、カッポレ、ロウニンアジ、カスミアジが見られ、浅場のスロープにはバナーフィッシュとハナダイが群れが、沖のほうにはバラクーダの群れや巨大なイソマグロの群れがいます。また深場にはクイーンズランドグルーパーが潜んでます。ここはコーラルシー最北端の独立したリーフシステムのためオーストラリアのグレートバリアリーフ固有と思われがちなポテトコッドも根づいています。
BSHAW THING
ワンタンクで一周できるボミーで、流れの当たる場所にギンガメ、カスミアジ、ツムブリの群れやシルバーチップシャークとグレイリーフシャークが集まってきます。イーグルレイやカメもよく現れます。リーフの鋭角なコーナー部分はソフトコーラルにびっしりと覆われています。
CIZAC NEWTONS BOMMIE
深海から直立したボミーでウォールとの間は切れ込みが深く底が見えません。ボミーには無数のコガネスズメダイが取り囲み 周囲を巨大なシルバーチップシャークやナポレオンが徘徊しています。
DNORTHERN PASSAGE
環礁の北西にあるパッセージでウォールのスロープにはコクハンアラ、カメ、ホワイトチップシャークが泳いでいます。リーフトップでは定番のバラクーダとギンガメアジ、ハタタテダイ、テングハギの群れが見られます。
EPOINT-P
環礁西側にある独立した「く」の字型の大きな隠れ根でコーナー付近にはバラクーダが群れています。リーフトップには無垢なエダサンゴが一面に広がっています。根にはいくつものコーナーがありますが、流れにより潜るポイントを調整します。
FPRINCE (formaly known as CRAIG'S ULTIMATE)
環礁西側にある独立した隠れ根でソフトコーラルに覆われたクレバスやオーバーハングの周りを多くの魚が群れています。以前はスキャロップハンマーヘッド(アカシュモクザメ)やグレートーハンマーヘッドの小さな群れが見られたので、PRINCEと呼ばれています。ウオールにはギンガメやツムブリの群れにまじり、ロウニンアジやイソマグロが回遊しています。
GMANTCHLIRIO
イースタンフィールズ南西部のマンタポイント。(右上写真参照)サンゴの背とウォールの間の砂地にはホワイトチップが休んでいます。背の外側のウォールにはユニコーンフィッシュとツバメウオがよく群れています。
イースタンフィールズのイメージ

 イースタンフィールズサイトマップ